空ってさ～、広いじゃん？
地平線の彼方まで続いていて…
とっても不思議。
今は授業がないから外にいる。
ふと、上を見上げてみたら
空ってこんなに広いんだ～。
改めて実感できる。
外に出てみたら、どう？
空を見上げてる人、いる？
僕もそうだけど、いつもうつむいてる人がいる。
そうでなくても、みんな、ぶつからないようにと前を見て歩いている。
それも、落ち着いてゆっくり、１歩１歩踏みしめながら歩くんじゃなくて、みんなどこかせわしない。
途中で立ち止まる人などまずいない。
立ち止まりたくても、後ろから押し寄せる人の波に逆らえない。
どこに向かえばいいのか。
そもそも自分はどこに向かって、何を目指して歩いているのか……。
何もわからず、でも探して
いや、探す間もなくひたすら前を向いて歩く。
空ってみんな知ってるのかな。
僕も、空って知ってたっけ。
それすらわからなくなってきそうだ。
立ち止まってゆっくり空を仰ぎ、物思いにふけってみる…。
いつだってできたはずなのに、どころか空の存在すら忘れていた。
なーんかわからない。
ほんとなーんかわからないんだけど、前向いて歩いてばっかだったから。
いつか今よりもっと生きるのがつらい時が来たら、僕はその時、空を見上げられるかな。
だって今僕は19歳で余裕のある時期なのに、そんな時でさえ空の存在忘れてたんだもん。
今さっき思い出して空を仰いだら
広～～い空に吸い込まれそう…
不思議な気分だった。
この広大な空が
人間の悩みなんて些細なものだ！
そんなもの吸い込んでやる～～～！
そんなことささやいてきた気がした。
空があることをいつもおぼえていたら
時々こうやって空仰いで
悩み吸い込んでもらえたのかも。
空を見上げるだけで吹き飛ぶ悩みだってあっただろうにね。
そんな簡単なことに気づけなかった僕
愚かだよね～～～。
