桜の写真だ。
僕が見た限りで、まだ咲いてない桜、もしくは今が満開の桜、というのはもうなかった。
どの桜も多かれ少なかれ、「葉」がついている。
そして桜の付近だけでなく、桜から離れた場所にも、あちらこちらに桜の花びらが散っているのを確認した。
完全な葉桜になり、花びらも飛んでいってなくなったら、「これは今葉桜で、来年になったらまた花を咲かせるんだ」(この木は桜の木なんだ)って、それすら忘れてしまうだろう。
桜が桜であると人が認識するのって、花が咲いてる時くらいだ。
僕も正直そうだ。
なんだか儚いというか切ないというか…。
――じゃっ、またたくさん撮ってきたから、写真を載せるとしよう。
ィヨロシク。